毎日エデュケーションは、日中文化交流の一環として、北京大学考古文博学院と共催し、日本の考古学ファンを対象とした「北京大学・サマーキャンパス2010」を、2010年8月18日から8日間にわたって開催いたしました。昨夏、新型インフルエンザ等の影響で延期を余儀なくされましたが、今夏は中国五千年の歴史を学ぼうという、熱心な考古学ファンに支えられ、この度、全日程を無事に終了することができました。ここに謹んで夏期特別講座「北京大学・サマーキャンパス2010」修了のご報告をさせていただきます。
今回のプログラムの最大の特色は、何といっても、古代中国の舞台である『中原』に点在する重点遺跡を巡る大陸縦走バスツアーにあり、広大な中国大陸の「自然」と「風」を肌で感じながら、考古学を学ぶ「移動教室」です。
視察した重点遺跡は、7泊8日の全日程中、北京から保定、石家荘、安陽を経由し、古都・鄭州及び洛陽に至る総走行距離、約1,700キロメートルに及ぶ5泊6日の大陸縦走バスツアーに組み入れられた11カ所でした。中でも、古代中国の白磁を代表する「定窯遺跡」での工房見学や真贋論争で話題沸騰中の「曹操高陵」の特別視察が実現したことは、受講者にとっては極めて幸運であり、貴重な体験となりました。
今回のもう一つの特色は、日本から学術顧問として現地参加された早稲田大学文学学術院の稲畑耕一郎教授とともに、中国から考古学者として著名な北京大学考古文博学院の徐天進教授が同行解説者として大陸縦走バスツアーに特別参加されたことです。経験豊かな日中両国の学者による遺跡現場での懇切丁寧な解説と論戦ぶりは、専門書や資料等では得られない迫力があり、受講者にとっては大変ユニークな考古学の日中学術交流を体験することができました。
日(曜日) | 見学内容 | 宿泊地 |
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8/18(水) | ■ サマーキャンパス開講式、博物館見学 (於:北京大学サックラー考古美術博物館) ■ 歓迎会 (於:全聚徳・清華園店) 1日目のレポートはこちら |
北京 |
8/19(木) | 【特別講義】 (於:北京大学考古文博学院会議室) ■@「古代中国の都市遺跡について」 ■A「華北の陶磁器遺跡について」 【重点遺跡視察・大陸縦走バスツアー】 ■燕下都遺跡 2日目のレポートはこちら |
保定 |
8/20(金) | ■定窯遺跡 ■北岳廟 3日目のレポートはこちら |
石家荘 |
8/21(土) | ■響堂山石窟 ■磁州窯遺跡 ■ 4日目のレポートはこちら |
安陽 |
8/22(日) | ■殷墟 ■曹操高陵 5日目のレポートはこちら |
鄭州 |
8/23(月) | ■龍門石窟 ■二里頭遺跡 6日目のレポートはこちら |
鄭州 |
8/24(火) | ■河南博物院 ■鄭州商城 午後、中国国内便にて北京へ ■サマーキャンパス修了式、歓送会 (於:北大博雅国際会議中心) 7日目のレポートはこちら |
北京 |
8/25(水) | ■自由行動 午後、国際便にて帰国 8日目のレポートはこちら |
「北京大学サマーキャンパス2010」にて訪問した重点遺跡の視察報告、および補足の解説をまとめたレポート(PDFファイル)を作成いたしました。下記リンクよりダウンロードできます。
「北京大学・サマーキャンパス2010」重点遺跡レポート (PDF/1.77MB)
※地図上のマークはおおよその位置を示しています。目安としてご覧ください。(ピンクは重点遺跡、青は宿泊地)
※視察地は現地の事情等により変更になる場合がございます。
@ 燕下都遺跡(戦国)
A 定窯遺跡(宋金)
B 北岳廟(南北朝)
C 響堂山石窟(北斉)
D 磁州窯(宋元)
E (三国魏)
F 殷墟(殷)
G 曹操高陵(三国)
H 鄭州商城(殷)
I 鄭韓故城
(春秋戦国)
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