毎日エクステンション・プログラム
山東省の古代遺跡を訪ねる旅＜報告＞
■修了のご報告■
毎日エクステンション・プログラム「北京大学・サマーキャンパス2018」『山東省の古代遺跡を訪ねる旅』が無事、修了しましたので、ここに謹んでご報告させていただきます。
「毎日エクステンション・プログラム」では2010年以降、毎日エデュケーションと北京大学考古文博学院の共催で、中国考古学に関心のある方を対象に夏期特別講座「北京大学・サマーキャンパス」を開催して参りました。
2010年の『中原に点在する重点遺跡を巡る大陸縦走バスツアー』を皮切りに、2011年には『敦煌から西安へ・河西回廊の仏教遺跡を訪ねる旅』、2012年には『草原の王朝遺跡（遼・元）を巡る旅』を継続開催してきましたが、2013年と2014年には日中関係悪化の影響で中止を余儀なくされました。代替え企画として、2014年秋に陝西省考古研究院・焦南峰先生及び北京大学考古文博学院の徐天進先生のご協力によって少人数のグループツアーとして『陝西省西安・考古工作視察の旅』が実現し、「秦漢渭河橋遺跡」や「周原遺跡」等で発掘現場を目の当たりにすることができました。
2015年には浙江省文物考古研究所・孫国平先生のご協力で『稲作のルーツ＆南宋文化の粋を訪ねる旅』が実現し、稲作のルーツとされる新石器時代の「河姆渡遺跡」「田螺山遺跡」の見学とともに、南宋時代の文化の粋を求めて浙江・江南地方に点在する陶磁器類の文化遺産を訪ねる体験をすることができました。2016年には四川省文物考古研究院・高大倫院長のご協力により、長江上流域に栄えた謎の青銅器文明を探る『四川省の古代遺跡を訪ねる旅』が実現し、古代蜀王国の「三星堆遺跡」「金沙遺跡」の見学とともに、三国志で有名な「成都武候祠」、更には世界遺産の「楽山大仏」等を訪ねる新たな体験をすることができました。2017年には湖北省博物館・方勤館長のご協力により『湖北省の古代遺跡を訪ねる旅』が実現し、楚文化を代表する「曽候乙墓」「荊州熊家冢墓」をはじめ、新石器時代の重要遺跡「盤龍城遺跡」「石家河遺跡」等を見学することができました。
今回は北京大学の徐天進先生及び山東省文物考古研究院の劉延常先生のご協力によって『山東省の古代遺跡を訪ねる旅』が実現し、新石器時代後期の「焦家遺跡」「城子崖遺跡」を始め、世界自然文化遺産の「泰山」、春秋戦国時代の「斉国文化博物館」等を見学することができました。以下、広大な中国大陸の自然と風を肌で感じながら、山東省済南市及びその近隣市に点在する古代遺跡を訪ねた考古学の「移動教室」の模様を、日を追ったレポートとしてご報告申し上げます。
『山東省の古代遺跡を訪ねる旅』 日程表
| 日（曜日） | 主な日程・見学内容 | 食事・宿泊 |
|---|---|---|
| 9/24(月） | ●成田から航空機にて青島へ NH927便 10：00－12：35 ●青島流亭国際空港着、済南市へバスにて移動。 （350キロ・約4時間）  1日目のレポートはこちら |
昼食は機内食 夕食はレストラン 済南泊① |
| 9/25（火） | 終日、バスにて済南市内を見学。 【午前】 「山東大学博物館」特別見学 注：「大辛庄遺址」文物 2010年 【午後】 「山東省博物館」表敬訪問 「特別講義」テーマ 『山東重要考古発見と研究』 （講師：劉延常・山東省文物考古研究院副書記） 【夕刻】 歓迎夕食会 2日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食はレストラン 夕食は歓迎夕食会 済南泊② |
| 9/26（水） | 【午前】済南市からパスにて滕州市へ移動。 （300キロ・約3時間半） 「滕州大韩墓地」を見学。 注：「2018中国十大考古新発見」の有力候補 【午後】滕州市からバスにて大汶口鎮経由で泰安市へ。 （100キロ・約1時間半） 「大汶口遺跡」、大汶河、明石桥、民居を見学。 3日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食はレストラン 夕食はレストラン 泰安泊③ |
| 9/27（木） | 【午前】
「泰山」（ロープウェイ） 【午後】泰安からバスにて章丘へ移動。 （120キロ・約2時間） 「城子崖遺跡」 1990年 「章丘区焦家遗址」 2017年 【夕刻】章丘からバスにて淄博市へ移動。 （135キロ・約2時間） 4日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食はレストラン 夕食はレストラン 淄博市泊④ |
| 9/28（金） | 【午前】バスにて淄博市内を見学。 「斉文化博物院」 「斉国古城排水道遺跡」 「東周殉馬坑」 「臨淄中国古車博物館」 【午後】臨淄区からバスにて青州市へ （30キロ・約40分） 5日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食はレストラン 夕食はレストラン 青州泊⑤ |
| 9/29（土） | 【午前】バスにて青州市へ移動。 （20キロ・約30分） 「青州市博物館・龍興寺遺跡」 1996年 「駝山石窟」 「青州古街」 【午後】青州市からバスにて青島市へ （265キロ・約3時間） 6日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食はレストラン 夕食はレストラン 青島泊⑥ |
| 9/30（日） | 【午前】バスにて市内見学後、空港へ。 「青島市博物館」 ≪帰国≫ ●青島から航空機にて成田へ NH928便 13：30－17：25 7日目のレポートはこちら |
朝食はホテル 昼食は機内食 |
注：遺跡の年号は「中国十大考古新発見」の選出年
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