毎日エクステンション・プログラム
「山東省の古代遺跡を訪ねる旅」 <報告・6日目>

<6日目> 9月29日 「青州市博物館」「駝山石窟」「青州古街」

范公亭公園

この日は気温25℃の快晴の爽やかな天気でした。いつも通り、午前6時半からの朝食を済ませた筆者はホテル周辺の散歩に出かけました。ホテル前は見事な噴水広場となっており、直ぐ近くの万年橋を渡ると緑豊かな「范公亭公園」があり、その一角に「青州市博物館」の建物が見えていました。

午前8時45分、一行はこの日も李ジュンさんを最後に、チェックアウトを済ませ、「青州市博物館」へと向かいました。午前9時の開館を待って博物館に入り、一行は同博物館研究員の女性責任者・周麟麟先生の出迎えを受け、女性係員の解説を聞きながら、新石器時代の玉器や陶器から、商代の青銅器、春秋戦国や唐代の文物等の展示ホールから見学しました。青州は遠い昔、東夷之地と呼ばれ、すでに夏、商の先史時代からの遺跡があり、この地方には大漢口文化遺跡や龍山文化遺跡が何カ所もあって、そこからは発掘された駝鳥蛋化石、夏商土器等の文物が展示されていました。この時も“書”に造詣の深い李ジュンさんは一行と別行動で一時、行方不明でした。(南無!)

青州市博物館

次に案内されたのは、同博物館の目玉でもある「龍興寺遺跡」から発掘された仏像類の展示ホールでした。1996年10月に博物館の裏手にあった「青州龍興寺址」で偶然、地下に作られた石仏の埋蔵屈が発見され、多くの破壊片とともに3層に重ねられた大小様々な石仏像が発掘されました。南北朝時代の廃仏棄却を避けるために計画的組織的に埋められた物で、朱や緑等の彩色に金箔が施されており、北魏から北斉にかけての仏像に間違いないとされています。2000年秋に東京国立博物館で開催された「中国国宝展」の目玉でした。

入口正面には飛天の光背をかざした「貼金彩絵石彫三尊像」があり、館内全体に厳粛な雰囲気を醸し出していました。一行は大小様々な仏像を順番に見学しながら進みましたが、四方からライトアップされた「貼金彩絵石彫菩薩立像」のコーナーではその美しく整った顔と全身の姿に圧倒され、前後左右から興奮気味にシャッターを押しまくっていました。石灰岩でできた菩薩像は横幅が薄く、やや前かがみにバランスをとるようにしてあり、目鼻立ちはまるでギリシャ彫刻のビーナスにも似た均整の取れた風貌でした。

青州市博物館 青州市博物館


漢代の「跪姿石俑」等の石造館や唐・明代の山水画等の見学を終え、約3時間に渡って貴重な石仏群の見学を堪能した一行は、正午前、青州以内のレストラン「麗華粥店」での昼食となりました。徐先生は青州の「貼金彩絵石彫菩薩立像」について、何回見ても、何時間見ていても飽きない程、人々を引き付ける魅力があるとの話に一行は大きく頷いていました。また、徐先生からは、来年の考古学ツアーについては強行日程を避けて、福建省の烏龍茶の故郷として有名な「武夷山」を中心に、古代遺跡を訪ねてはどうかとの提案があり、一人でも多くの人が参加できるよう期待しているとのことでした。

昼食後、徐先生及び路先生とはお別れで、徐先生は新幹線で北京にお戻りなるとのことでした。多忙な徐先生及び路先生には同行を賜り、改めて考古学の意義と面白さを学ぶことができたことに対し、一行は心より感謝申し上げてのお別れとなりました。

昼食


午後1時、徐先生達とお別れした一行は、次の目的地「駝山石窟」へと向かいました。隋から唐にかけての石窟寺院で、山頂に向かう中腹断崖に摩崖仏像群があり、村落を挟んでロープウェイで繋がる「雲門山石窟」と相対しています。しかし、一行以外に訪れる人もなく、ロープウェイは錆果てて休業状態でした。遠くには聳える「山体巨佛」と称される山が寂しく横たわっていました。唇辺りは人工的に掘削したとのことでした。

駝山石窟


急な石段での登頂を諦めた一行は青州市内に戻り、買い物を兼ねて「青州古街」へと向かいました。のんびりした昼下がりの古街は明代の街を再現したようで、観光客相手の土産物や文房四宝や古書の店舗等が立ち並んでいましたが、残念ながら一行が欲しいものは見つかりませんでした。奥には「青州基督教建築」の石碑のある教会もありました。

青州古街


午後3時、一行は初日の青島から済南への北ルートの高速道側とは逆に、青州から青島へ約265キロの青島市に向かって、南ルートの高速道路を進みました。途中のトイレ休憩を挟んで、午後7時過ぎにホテル「青島麗晶大酒店」に到着。チェックインを済ませた一行は、最後の夕食のため、徒歩でホテル近くの海鮮鍋レストラン「御香坊」へと向かいました。
レストランでは劉さんの会社・山東省観光国際旅行社の張祚友総経理が一行を笑顔で出迎えてくれました。

夕食

山東省の旅の最後の夜とあって、張総経理は一行のために高級白酒を用意しておられ、張さんの乾杯で宴は賑やかに始まりました。今回のツアーでは現地ガイドの劉さんのお陰で、山東省の地理・歴史や文化等について学ぶことができ、日本との関係も大変深いことを改めて知ることができた旨、感謝の意を伝えました。日本語の達者な張さんは、青島は特に日本との関係が深く、機会があれば是非、青島を再度訪問して欲しい旨の話がありました。この日の夕食は連日の煮物中心の山東料理から解放された一行は、新鮮な魚介類と野菜、肉類の海鮮鍋の料理に大満足の様子でした。

午後10時頃、賑やかな夕食の宴を終えた一行は、ホテルに戻り、売店で日本への土産物を物色しながらこの日のお開きとなりました。ここのホテルはウォシュレット完備でした。



 「山東省の古代遺跡を訪ねる旅」 報告

報告 1日目 出国・入国 & 「中秋節」

報告 2日目 「山東大学博物館」「山東省博物館」&「歓迎夕食会」

報告 3日目 「滕州大韩墓地」&「大汶口遺跡・大汶河、明石桥、民居」

報告 4日目 「泰山」「城子崖遺跡」「章丘焦家遺跡」

報告 5日目 「斉文化博物館」「斉国故排水道遺址」「殉場坑遺址」

報告 6日目 「青州市博物館」「駝山石窟」「青州古街」

報告 7日目 「青島市博物館」& 出国・帰国


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